光で時を伝える新しい時計「EPORA」
皆さんは今、時間をどのように把握していますか。
かつては、腕時計や置き時計、壁時計を見るのが普通でしたが、携帯電話の普及により、携帯電話や今ではスマートフォンの画面で時間を確認するのが当たり前になりました。
スマートフォンと連動するスマートウォッチや生活量計も増加の一途で、多機能なウェアラブル端末を身に着けている人も増えてきています。
スヌーズ付き目覚まし、タイマー、ストップウォッチ、世界時計、特定の時間内は音での通知を控えるナイトシフト機能など、従来の時計では難しかった正確で繊細な通知機能も利用できるようになりました。
とはいえ、時間に追われてばかりの毎日では窮屈です。休日にはむしろ時を忘れてのんびりゆったり過ごしたいという方も多いのではないでしょうか。
今回ご紹介する「EPORA」は光で時を伝える新しい時計です。
「EPORA」の時間の読み方には新たな習得が必要で、その法則を習得した人だけが時を知る事ができます。
「EPORA」は時計でありながら、癒やしの効果を持つイルミネーション機能を有しています。
“時計を見ながら時を忘れる”
「EPORA」の光りの演出と、そのアバウトでユニークなコンセプトは、都会の喧噪を忘れさせてくれるはずです。
EPORAの動作原理
EPORAは光りで時を伝える時計です。
機能と実際の光り方を30秒に凝縮して紹介しているオフィシャル動画がありますので、まずはそちらをご覧ください。
EPORAは文字盤を色相環に置き換え、光の色で時間を感じとります。
- 1日の時間帯(1日を6時間ごと4等分)と時と分を光の色相で表す『時計モード』
- 好みの色彩で照明としても楽しめる『イルミネーションモード』
- イルミネーション要素の強い時計の『イルミネーション時計モード』
を自由に選んで使えます。
EPORA(エポーラ)とepora ν(エポーラ・ニュー)の違い
EPORAは大きさの異なるフロアタイプとデスクトップタイプの2種類があります。
無線LAN内蔵でWebアプリにより細かい設定や操作ができる大きなサイズのEPORA(エポーラ)と、傾けたりノックしたり触れることで操作ができる小さなサイズのepora ν(エポーラ・ニュー)の2つ。(以下2製品の総称をEPORAとします)
EPORA(エポーラ/EP-1)の主な特徴・仕様
- ガラス調塗装による高質感
- 時計のみ/時計・照明/照明のみの3モード
- 時計のバッテリーバックアップ内蔵
- タイマー機能で自動で消灯(開始〜終了時刻設定、曜日選択)
- きめ細かい設定で機能拡張が可能
- 光源/最大消費電力:RGB(フルカラー)LED x 24 / 7.3W
- 操作方法:Webブラウザ
- 無線LAN:IEEE802.11 b/g/n
- 動作温度:5〜35℃
- 時計のバックアップ:内蔵バッテリーにより電源を外してから約1日保持
- 外形寸法 / 質量:約178 x 178 x 178mm / 約395g
- 主な材質 / 仕上:ポリカーボネート / ガラス調塗装
- 価格:19440円(税込)
EPORA(エポーラ/EP-1)のイルミネーションはプリセットが8種類、他にも色相・彩度・明るさ・変化の速度など自由に変更できます。オリジナルのカラーを作って保存もできます。
epora ν(エポーラ・ニュー/EP-2)の主な特徴・仕様
- 表面シボ加工
- 時計のみ/時計・照明/照明のみの3モード
- 時計のバッテリーバックアップ内蔵
- 傾けやノック、触れることで操作
- 光源/最大消費電力:RGB(フルカラー)LED x 8 / 2.5W
- 操作方法:モーションセンサー内蔵
- 動作温度:5〜35℃
- 時計のバックアップ:内蔵バッテリーにより電源を外してから約1日保持
- 外形寸法 / 質量:約95 x 95 x 95mm / 約125g
- 主な材質 / 仕上:ポリカーボネート / シボ加工
- 価格:10584円(税込)
epora ν(エポーラ・ニュー/EP-2)のイルミネーションはシーン4種類(オーロラ、オレンジ、グリーン、ブルー)+照明2種類(白球色、電球色)から選べます。
2機種いずれもACアダプターにて動作しますが、電源ケーブルがUSBプラグ対応なので、パソコンのUSBポートや外部バッテリー経由でも動作します。
時計の見方
EPORAには8つのシェードがあります。
ノーズ(シェードx1)は24時間を4つに分けて4色で示します。
短針(シェードx3)は12色で「時」を示します。
長針(シェードx3)は60色の色相で「分」を示します。
テールはノーズの反対(後ろ)で常時白色で点灯します。
ノーズ
- 00:00〜05:59:白
- 06:00〜11:59:赤
- 12:00〜17:59:緑
- 18:00〜23:59:青
短針(時)
- 赤系(6〜9時、18〜21時):赤→オレンジ→黄色
- 緑系(9〜12時、21〜24時):薄い緑→緑→青緑
- 青系(12〜15時、0〜3時):水色→青→青紫
- 紫系(15〜18時、3〜6時):濃い紫→薄い紫→薄い赤
長針(分)
- 青系(0〜15分):水色→青→青紫
- 紫系(15〜30分):濃い紫→薄い紫→薄い赤
- 赤系(30〜45分):赤→オレンジ→黄色
- 緑系(45〜60分):薄い緑→緑→青緑
公式の解説動画をご覧いただくと更に理解が深まると思います。
24時間での光りの変化を約3分で早回しした動画もあります。
最低限ノーズの4色と自分が覚えやすい色味を把握しておけばおおよその時間を把握できるはずです。
個人的に覚えやすいと思ったのは、水色、赤、黄など、他と比べてハッキリとした色味。
■水色は短針の0時または12時、長針の0分
を示しています。同様に、
■赤は短針の6時または18時、長針の30分
■黄は短針の8時または20時、長針の40分
を示しています。
一例ですが、視認しやすい組合せをいくつかあげておきます。(時間:ノーズの色/時の色/分の色)
06:30:赤/赤/赤(ノーズ、時、分のシェードが全て同じ色なのはこの時間だけ!)
08:40:赤/黄/黄
10:30:赤/緑/赤
12:00:緑/水色/水色
18:30:青/赤/赤
00:00:白/水色/水色
EPORAの使い方
設定方法はEPORA(EP-1)と epora ν(EP-2)では大きく異なります。
EPORAはWi-Fiを内蔵しており、スマートフォンやパソコンのWebブラウザ経由で無線で設定を行います。
epora νは、モーションセンサーを内蔵しており、本体を傾けたりタッチ操作で設定を行います。
詳しい操作方法はメーカーのオフィシャルサイトで詳しく解説されていますので、そちらをご覧ください。
実物を使ってみた、触ってみた感想
ポリカーボネート製のシェードの光り方がとにかく美しいです。暗い場所でのインパクトは特筆に値します。
光源の場所を感じさせない、表現力豊かなイルミネーション機能がEPORA/epora νの最大の魅力でしょう。
ムード照明やインテリアとしてのインドアユースはもちろん、外部バッテリーと組み合わせてテントの中で照明代わりに使うなど、アウトドアユースもできそうです(防水対応では無いので水や湿気には注意が必要です)。
時計として使う場合は見方の習得にはそれなり時間が必要ですが、EPORAのコンセプトは「時計を見ながら時を忘れる」こと。
おおよその時間を把握できたら十分。音楽でも聴きながらボーッとEPORAを眺めて過ごす1日があっても良いですよね…。
EPORAはサイズが大きい分、光源が多く、発色の表現が豊か。Webブラウザで細かな設定ができるのもうれしいですが、単体では設定ができない点に若干注意が必要です。
epora νはサイズが小さく可搬性に優れており、さらに消費電力も少ないため、外部バッテリーを使用した(※)アウトドアでの長時間の利用も期待できます。単体で設定が可能なので周りの状況に合わせて即座に明るさやモードの切り換えができるのも良いです。
※バッテリーの出力容量または残量によっては正しい動作ができない場合があります。
編集Mの個人的な要望
EPORAに今後期待したい機能として、携帯電話やSNSの着信通知などを思いつきましたが、着信通知などは癒やしや「時を忘れる」コンセプトからかけ離れてしまいますね。
癒やし効果をより高めるという意味では、
- ライティング用のバッテリー搭載
- スピーカー内蔵(Bluetooth/Wi-Fi)
- 音に反応するイルミネーションモード
- 複数台のイルミネーション同期
- ホームオートメーション機器との連動
など、IoTデバイスとしての機能が追加されたら面白そうです。
今後のEPORAの発展に期待したいと思います。