iOS/Androidスマートフォン向け汎用サーマルカメラ「Seek Thermal」のご紹介

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編集Mです。今回のスタッフレビューでは、昨年9月に予約販売を開始してから、売上ランキング上位をキープしてきたスマートフォン専用サーマルカメラ「Seek Thermal」をご紹介します。

Seek Thermalは、物体が発する赤外線を検出し、32,000以上のサーマルピクセルのデータを使い、スマートフォンに可視画像を作成。白昼はもちろん、完全な暗闇の中でも周りの環境が把握できるのが売りとなっています。

アップル社のiPhoneなどに対応するLightningコネクタ版とAndroidスマートフォン用のmicroUSBコネクタ版(以下Android版)の2種類が提供されています。そうした汎用性から、iPhone 5/5s専用のケース型サーマルカメラ「FLIR ONE」と違い、対応機種が多いのも大きな特徴と言えます。

ちなみに、アップル社のアプリ承認に時間を要したらしく、Lightning版の出荷が当初よりも大幅にずれ込み、予約されたお客様への初回出荷分のお届けまでかなりの時間がかかりましたが、2015年に入ってからは比較的安定供給されています。

パッケージ内容と本体外観のチェック

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パッケージは豪華ですがSeek Thermalの本体そのものはかなりコンパクトです。本体保護用の豪華なケースも付属します。Oリングの用途は特に記載がありませんが、ケースなどに装着して使用すると思われます。取説の類は一切同梱されておりません。

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本体そのものは小型で軽量。バッテリーを内蔵せず、中身がカメラと基板で構成されているだけだからでしょう。Lightning版とAndroid版の違いはコネクタの形状のみ。

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Lightning版は向きの前後に関係無く装着できます。自撮りなどに便利ですが、その場合は後述するThermalPlus機能が使えません。

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Android版はコネクタの方向が完全に決まっているため、スマートフォンによっては、カメラの向きと液晶画面が同じになってしまい、画面が確認できない場合があります。また、本体の上や側面などにコネクタがある場合、画像が90度傾いてしまったりします。

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Androidの場合は対応OSも決まっているので、導入したい場合は下記対応デバイスリストを良くご確認の上、お買い求めください。

Thermal Camera for iPhone and Android(Seek Thermal公式サイト)

アプリの導入

本体をスマートフォンに取り付ける前にアプリケーションを導入します。Lightinig版はApp Storeより、Android版はGoogle Playよりダウンロード可能です。

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アプリ名は製品名と同じ「Seek Thermal」なので検索してサクッと導入してしまいましょう。導入前にSeek Thermalをスマートフォンに装着するとアプリをダウンロードするようアナウンスされるはずです。

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アプリをインストールしたらカメラをスマートフォンに取り付けます。iPhoneとAndroidいずれのバージョンも、Seek Thermalカメラの利用に際し、本体カメラへのアクセスや写真ライブラリーへのアクセス許可を求める画面が表示されます。表示されるのは下記の内容。

  • Seek ThermalはST Inc製のThermal Cameraと通信
  • 使用中に位置情報の利用
  • 写真へのアクセス
  • カメラへのアクセス

Seek Thermalの機能をフルに活用したい場合は全て許可しましょう。諸々の処理が完了し、画面に“いかにも”な画像が表示されたら準備OK。

撮影してみよう

撮影は画面下中央の赤いシャッターボタンをタップします。シャッターボタンの左のカメラアイコンと線で繋がっていれば静止画、右のビデオアイコンと線で繋がっていれば動画が撮影できます。

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画面右下のメニューをタップするとサーマルモードの切り換えが可能。画面中央の温度を固定で計測できるモードや温度が最も高い場所と低い場所を同時に計測できるモードなどに切り替えできます。

また、サーマルモードの状態で左上のカラーチャートアイコンをタップするとカラーパレット変更モードに切り替わりますので、自分で温度把握がしやすいカラーパレットに変更します。

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左上の3本線アイコンのタップでメニューにアクセス可能。以下の内容などが変更できます。

  • Tempertune Units:温度表記の変更ができます。購入時はF(Fahrenheit)です。セ氏表記のセルシウス度「C(Celsius)」に変更できます。
  • Color Palette:上記カラーパレット変更モードにここからもアクセス可能です。
  • Image Preferences>Aspect Ratio:画面サイズを4:3または16:9から選べます。
  • Image Preferences>Watermarks:撮影日時や場所(緯度経度)、メーカーロゴのスカシを入れるかどうかが選択できます。

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右上の「+OFF」と表記された部分はThermalPlus(サーマルプラス)ボタン。タップすると記述が「+ON」に変わり、画面が中央から分割されます。左がスマートフォン本体のカメラで、右側がSeek Thermalのカメラ画像になります。また、左右の分割線を任意にスライドさせることもできます。ただし、レンズ位置の関係で撮影対象が一致しないため、目安程度の機能と考えた方が良いです。

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ThermalPlus(サーマルプラス)モードで撮影した場合は、iPhoneのカメラとSeek Thermalのカメラ両方の画像がカメラロールに保存されます。微妙に画角が異なるのはカメラ位置とスペックの関係なので致し方ないところ。

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RAKUNEW運営スタッフの仕事ぶりを撮影。モードは初期モードの「Iron」。温度が高いところほど白や黄色になります。顔や手が一番温度が高いようです。結構真面目に仕事してますよね。

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次に編集Mが先日の連休に行った温泉旅館で、部屋の外にある家族用露天風呂を撮影した画像もご紹介します。

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サーマルモードを「High/Low」にしていますが、温泉が湧き出ている場所が最も暖かく、目隠しの垣根部分が最も温度が低くなっているのが確認できます。また、暗い場所でも温度把握ができるので便利でした。

化粧中の嫁を様々なカラーパレットで撮影してみました。測定したい場所の環境によっては、パレットを色々と切り換えることで、最も適したモードを見つけ出せると思います。

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ただ想像以上に画角は狭角です。チェックしたい対象物によっては、撮影の際もある程度の引きを取る必要があります。カメラの解像度は206 x 156(iPhoneでは4倍の解像度832 x 624で保存)と、それほど高くはありませんので、正確さが要求される用途には少々厳しいかもしれません。

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iPadやiPod touchでも問題なく使用できました。iPadは専用版は用意されておらず、iPhone用アプリを使用。2倍の拡大表示で使用します。

動画撮影も可能ですが、フレームは少なめ。上の動画はiPhone 5sで撮影したものです。

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ちなみに、Android版に市販のLightning変換するアダプターを装着したSeek ThermalをiOSデバイスに接続してみましたが、残念ながら認識しませんでした。Android版とアダプターでiOSデバイスに流用できればと思ったのですが無理なようです。

ともあれ、コンパクトで可搬性に優れ、操作も簡単なSeek Thermalは、エネルギー効率のチェック、DIY全般、表面温度の把握など、防犯を含め、様々な用途に使用できそうです。

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なお、競合製品のFLIR ONEの最新版がCES2015で発表されたようです。Seek Thermal同様、コネクタ接続タイプでAndroid版も登場する予定とか。こちらも正式発表が楽しみです。

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