「脱ぎかけの服」を美しく受け止める、世界で一番正直なベッドルームチェア「Laundry Chair」のご紹介です。
クローゼットに戻すほどきれいでもないし、洗濯カゴに入れるほど汚れてもいない服を、とりあえず放り投げるための椅子。いわゆる「服の椅子(clothes chair)」です。この現象は驚くほど普遍的で、多くの人が同じ習慣を持っています。
発明家でありクリエイターの Simone Giertz は、この問題をなくそうとするのではなく、むしろ正面から受け入れることにしました。そして誕生したのが Laundry Chair です。これは服を掛けるための椅子であり、同時に普通の椅子でもあります。つまり、つい服を置いてしまう人間の習慣に合わせて設計された家具なのです。

「普通の日」のためにデザインされた家具
Laundry Chair の発想はとてもシンプルです。完璧な生活のためではなく、現実の生活のための家具を作ること。Giertz は「完璧な日ではなく、普通の日のためにデザインする」という考え方をこの椅子に込めました。
日常生活の中で人はしばしば、もう一度着るかもしれない服をどこかに置いておきたくなります。そんな中途半端な服の居場所を、部屋の見た目を崩さずに作ることがこの椅子の目的です。
回転するアームが服を受け止める
Laundry Chair の最大の特徴は、回転するアーム構造です。椅子の周囲には半円形のレールが設けられており、このレールはスムーズに回転する仕組みになっています。
前側に回すと服を掛けるバーとして使うことができ、服を掛けた後にレールを後ろへ回転させると、衣類は背もたれの後ろに移動します。これによって服は見えなくなり、椅子の座面はすぐに使える状態に戻ります。回転機構にはベアリングが使われており、スムーズに動かすことができます。

散らかりを“隠す”のではなく、整える
多くの人が、脱ぎかけの服を椅子や床に置いてしまいます。Laundry Chair はその習慣を否定しません。むしろ、その行動を前提にデザインされています。服を掛けるための場所が最初から用意されていることで、部屋が散らかって見えることなく、自然に服を整理することができます。服を掛けた状態でも椅子として使うことができ、レールを回せば見た目もすっきり整います。

家具としても美しいデザイン
Laundry Chair は単なるアイデア家具ではなく、しっかりとした家具として設計されています。
フレームには無垢のハードウッドが使用され、座面にはコーデュロイの張り地が採用されています。見た目はミッドセンチュリー風のスタイリッシュなラウンジチェアで、服を掛けていない状態では普通の家具として部屋に溶け込みます。服を掛けていても、レールを回転させれば背面に隠れるため、部屋の雰囲気を損なうことはありません。

人間の習慣から生まれたデザイン
Laundry Chair は、人の行動を変えるのではなく、行動に合わせてデザインするという考え方から生まれました。服を掛けるための椅子を最初から作ってしまえば、散らかりは自然と整理されます。部屋の中でいつも服を受け止めていたあの椅子が、ついに本来の役割を与えられたのです。
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