人気のイヤホン新製品「Xiaomi Piston 3.0」販売開始
中国のアップルと言われる小米科技(Xiaomi・“シャオミ”と発音します)製カナルイヤホンの新製品が登場。本日よりRAKUNEWでも販売を開始しました。
名前が現しているように、昨年(2014年)発売の「Xiaomi ピストン 2 イヤホン」の後継機種にあたります。RAKUNEWでは昨年8月に「Xiaomi ピストン 2 イヤホン」を発売開始。2014年に最も売れたオーディオ製品になりました。
さて、新製品の「Xiaomi ピストン 3.0 イヤホン」ですが、弊社代表が中国出張の際に入手してきましたので、早速スタッフがレビューしてみました。
パッケージと本体確認
パッケージはピストン 2のシルバーとほとんど同じ紙製でイヤホン本体カラーとは全く関連性の無いホワイト仕上げ。
開梱すると本体が収納されているプラスチックケースとご対面。ケースはピストン 2 と同じサイズでした。
ピストン 2 同様、イヤホン本体は上質なシリコン製のケースに収められていました。
このシリコンケースが良くできているんです。イヤホンがキレイに収納できるのはもちろん、サラッとした触り心地が気持ち良く、さらに軽いんです。ちなみにピストン 2のケースよりも12g軽量でした。
プラスチックケース底部にはサイズ違いのイヤーピース(XS/S/L)が3組収納されています。Mサイズは本体装着済みなので合計4組。
本体は男性受けしそうなコンサバなデザインですが、ガンメタルカラーとブラックがほどよくブレンドされており、ガンメタルのパーツにはきらびやかなヘアライン加工が施されていました。
ピストン 3の構造は画像のようになっているそうです。ピストン2はベリリウム振動板採用で話題になりましたが、ピストン3の振動板は合金(チタニウムらしい)を2枚のPET素材で挟み込む3層構造になっているそうです。
ちなみに、ピストン 2はゴールド、シルバー、スワロフスキーピンクの3種類が発売されましたが、ピストン 3は現段階ではこの1色のみとなっているようです。
全長は1.25m。ケーブルは左右の分岐点までがファブリック素材で左右は若干マットな樹脂製。有線ヘッドホンならではですが、衣擦れの音はある程度覚悟が必要です。
ピストン 2.0との比較
ピストン 3をピストン 2と比較してみましょう。
ご覧いただければ一目瞭然、外観は全く異なります。イヤーピースの角度かからしても、ソニーが2006年に発売したEX90以降に登場した小型ドライバー搭載機の影響を受けているように感じます。
ソニーからの影響の話はともかくとして、角度が斜めのイヤーピースのおかげでピストン 2にくらべて装着感がアップしています。
また画像ではハウジングのサイズの違いもおわかりいただけると思います。ピストン3の方が一回り小さいです。
ケーブルは絡みにくい素材を使用していますが、シリコンケースに巻き取られていたからか見た目は少々ヨレヨレ。ピストン 2もそうでしたが、長時間使えば馴染んでまっすぐになりますのであまり気にする必要も無いでしょう。
ピストン 3のリモコンの位置は、左右分岐の根元にあったピストン 2と異なり、右のイヤホンの直下になります。気持ち右のイヤホンが下に引っ張られる感じがするのはこのリモコンのせいでしょう。
リモコンにはスイッチが3つ。音量「上」「下」の間に「再生/停止」が来ます。ピストン 2は音量上下と再生ボタンが正反対の位置にあったので手探りでも難なく操作できたのですが、ピストン3のリモコンはスイッチのサイズがほぼ同じでしかも隣り合わせで並んでいるので誤操作しやすいと感じました。
ピストン 2同様、スマホコントロールの為に4極プラグが採用されていますが、これまたピストン2同様、iPhoneでは音量調整のボタンは使えません。残念…。
諸々慣れが解決するのかもしれませんが、個人的にはリモコンはピストン 2の位置の方が好きです。
さて、ピストン 2は多くのコピー品を生んだことでも有名ですが、ピストン 3のケーブルにはXiaomi社自らがホンモノであることを証明するQRコードが付いています。
QRコードが認識できるスマートフォンなどで撮影すると自動的にXiaomiのサイトに飛び正規品であることを示す画面が表示されます(上画像左下のスクリーンショット)。
ピストン 3の音質に対する感想
ピストン 2は価格に見合わぬ高解像度でダイナミックな音を聞かせてくれましたが、少々低音が強調されるきらいがあり、ドンシャリ傾向が強く感じます。
ピストン 3は全体的な音量が控えめで、解像感も低音もピストン2に比べておとなしめ、なのですが、全体的なバランスの良さはピストン 3の方が優れている印象。先述のソニーEX90がそうでしたが、忠実な原音再生を目指したモニターヘッドホンという感じがします。
最初はピストン 2に慣れた耳で聞くと物足りないかもしれませんが、長時間使うならピストン 3の方が疲れないかもしれません。装着感がとにかく良いです。
電車内での音漏れが気になるところですが、ソニー製のイヤーピースと互換性がありそうなので、ノイズアイソレーションタイプなどで音漏れを防いだり、イヤーピースを色々と交換してみて音質の変化を楽しむのもアリです。
半日ほど使ってみただけですが、この内容なら普段使いも全く問題なし。ピストン 2同様、ピストン 3もコスパが高いので万人にお勧めできます。ドンシャリがちょっとキツイと感じているピストン 2オーナーさんにもオススメですよ。
ちなみに、ピストン 2は市場在庫限りのようで、Xiaomiのオフィシャルサイトでも製品情報は無くなっています。海外通販ではニセモノも当たり前のように流通しているので、これから入手される方は特にご注意くださいませ。
Xiaomi(シャオミ)ピストン 3.0 イヤホンの主な特長
- ドイツの2015年レッド・ドットデザイン賞受賞。
- 振動板に金属複合技術
- より優れたバランスダンピングシステム(第3世代)
- 「スパイラルパイプ」サウンドチャンバー、低音パフォーマンスの最適化
- 超微細および洗練された設計による、より専門的なチューニングモード
- 少ない干渉で低ディストーションおよび超クリアなコール品質を誇るアメリカのKnowles(ノウルズ)社製のマイク
- 主流のAndroid携帯電話に対応(iPhoneではリモコンのボリューム上下のみ非対応。再生停止は可能)
- 艶消しアルミニウムおよびアルマイト処理、耐食性、簡単に色褪せしない加工済み
- 3つの無料の高品質のシリコーン製イヤーチップ付きギフト包装
Xiaomi(シャオミ)ピストン 3.0 イヤホンの主な仕様
- ワイヤー制御
- ワイヤー材料:エナメル銅線
- スピーカーインピーダンス:32Ω
- イヤホン感度:98デシベル
- プラグタイプ:3.5mm金メッキ
- 定格電力:5mW
- 標準:GB/ T14471-2013
- 周波数範囲:20-20,000Hz
- ケーブルの長さ:1.25m
- 重量:14g