工具なのに何故かナイフ機能までついている極薄4mmチタン製マルチツール「TPT」
アーミーナイフって持っていますか?日本では十徳ナイフと訳されていますが、アーミーナイフの発祥はスイスで、兵士が小銃のメンテに使うドライバー等のツールの他に、軍用の食料を食べる時に使うナイフ、缶切り、栓抜きと言ったツールを1つの折り畳み式の道具としてまとめたのがアーミーナイフです。
1つ買うとほぼ一生もので、メンテも切れが悪くなったナイフを研ぐくらい。小生が使っているスイスで買ったアーミーナイフは35年以上前のものですが、まだまだ現役バリバリで使えています。
ですが機能が増えると厚みが増し、重量が増すのがアーミーナイフの欠点です。ある程度厚みがあった方が持ちやすいのかもしれませんが、持って歩くにのはいくら便利だからと言ってもちょっと躊躇してしまいますし、ポケットに突っ込んで歩こうとは思いません。
そんな機能と重量、携帯性を考えて設計されたマルチツールが今回ご紹介する「Titanium Pocket Tool(TPT)」です。
TPTはグレード5のチタンが使われた厚さわずか4mmの極薄ボディに17もの機能が詰め込まれたツールです。その機能は日常行うであろう作業で使える様に作られています。特徴はチタン合金を使う事で強度も保持しつつもわずか厚さ4mm、重さ24gと言う極薄で軽量なツールを作り上げている点です。
ポケットや財布に入れたとしてもかさばりません。(バックプレートが磁化されていて金属に張り付く様になっていますので、クレジットカードやキャッシュカードには近づけないでください)
その機能ですが、
- マイナスドライバー
- ペール缶開け
- 栓抜き
- 6mmドライバービット挿入穴(標準的なドライバービットが入ります)
- 定規(ボディーの側面を使って2.5cmと5cmの長さが計測できます)
- ナット、ヘックスボルト回し(15サイズに対応) 15/64, 1/4, 17/64, 9/32, 5/16, 11/32, 3/8, 7/16インチ 6,7,8,9,10,11,12 mm
- 段ボールカッター
- ナイフ
と多岐にわたります。
特に変わっているのが、内部に格納されたプレートです。このプレートはステンレス製で(ブラックアルマイト仕上げのもあります)、一方はカッターとして(と言っても刃はありませんので、段ボールやテープカッター程度にしか使えませんが)、もう一方はフォークとして使えます。
マルチツールはたくさんありますが、フォークがついているツールはスイスのアーミーナイフくらいしかありませんので珍しいです。日本人からすると箸が出て来る方が使い勝手が良いように思いますが、フォークがあればたいていのものは刺して食べられますから、これはこれで便利ですよね。
このプレートには切り込みがあり、その切り込み部分を中の突起に引っ掛ける事でプレートが飛び出たり力を入れて使った時にプレートが引っ込んだりするのを防ぐ工夫もされています。
ちなみに、このプレートは汎用ナイフの替え刃と同じサイズに設計されていますので、替え刃を買えばナイフとして使う事も可能です。その場合は自分で調達する必要がありますが、ネットで”台形 ブレード”で検索をかければ出てくるはずです。
(KURA BASEの記事本文を許諾を得た上で加筆修正して転載)