靴底にかかる圧力をリアルタイムにAppleWatchで可視化する「RUNVI」
日本全国で行われる市民マラソンの数も年々増えている事もあり、誰もが簡単にフルマラソンに出場できる様になりましたが、完走するのはそう簡単ではありません。
怪我なく走ろうと思えば身体への負担を最小限に押さえるフォームで走る事が要求されますが、アマチュアランナーにとって実際にその走りができているのかのチェック手段がありません。
大会前に気合いを入れて練習をし過ぎて怪我をしてしまう方も多いのですが、怪我からランナーを保護し、理想的なフォームで楽に走る事ができる様アドバイスしてもらえるソール・システム「RUNVI」を今回はご紹介致します。
マラソンの場合理想的なフォームというのは、身体へのダメージが少ない走り方の事を指します。42.195kmを走破できる走り方です。
昔は走るフォームの基本は踵で着地してつま先で蹴り出すと言われていましたが、踵で着地すると地面から受ける衝撃は体重の2.2倍となり、今では体重の1.6倍の衝撃に押さえる事ができる前足部で着地しそのまま地面を蹴って走るフォームが推奨されています。
また、足の着地地点は重心線上になるのが理想的と言われ少し前傾姿勢で走り重心線をできるだけ着地地点に合わせます。
ただ、感覚でそれができる方は少数で特に重心線の場所などは殆どの方にとってわかるはずもありません。
本製品は圧力分布センサーを内蔵したソールを靴底に仕込む事で可視化し、スマートフォンやAppleWatchでリアルタイムに
足底のどの部分に体重がかかっているのか? 足裏の体重移動は? 足を着地した時の重心位置はどこなのか?
などが、走りながらリアルタイムで確認できます。
特に走行に負担の少ないAppleWatchで可視化が行えるのが本製品の最大のメリットです。走りながらそっと手首のAppleWatchに目線を落とし、重心位置や体重移動を確認できるのが魅力的ですね。
更に専用アプリケーションは圧力分布をリアルタイムで可視化するだけではなく、走る事に対する情報(AppleWatchなら脈拍データも収集して利用されます)の他、例えば1km何分で走るとペースを決めておけばそれに沿ってアドバイスしてくれます。
また、疲れて骨盤が後湾し膝が開いて来て足裏の圧力が外足部に移っていく様な事があれば、本人は気付いていなくても本製品が検出してフォームの乱れをアドバイスしてくれます。これにより、膝や股関節を痛めたりする事を防止してくれます。
他にも、スマートフォンでは過去の走行データに基づいて
走りがどう変わったのか? この先どうすればタイムが伸びるのか? 怪我をしない走り方をする為にどうすれば良いのか?
などをアドバイスしてくれますので、一人でマラソンの練習をされる方にはきっと心強い味方になってもらえます。