超軽量電動スケートボード「Stary」開発者インタビュー

58いいね!

先週より出品を開始した電動スケートボード「Stary」に世界中から注目が集まっています。見た目こそ普通のスケボーで重さもわずか3.9kgしかないのに時速32kmをたたきだす怪物です。しかも初回限定ながらたったの499ドル(注)という驚異の低価格で発売されます。

画像

1000ドルはざらで2000ドルをも越える製品が多い中、どうしてこんな安価に提供できるのでしょう。電動なのに見た目がフツーのスケボーにできたのか…。

そんな理由が知りたくなったスケボー大好き弊社代表がStary開発元に突撃メールインタビューを敢行しましたので、日本語に翻訳してお届けします。

インタビューに応じてくださったのは、Stary社CEOの「Rex」ことChen Zhengxaingさん。

インタビューを読む前にStaryのプロモビデオをご覧いただくと、より理解が深まると思いますよ。


Q1)Staryは見た目だけでは電動かどうかを見分けるのが難しいですが、何に一番こだわってボードのデザイン(設計)をしましたか?

僕の耳の後ろにはタトゥーが刻まれてます。左耳は「わび(侘)」、右耳は「さび(寂)」。 僕は良いデザインは静かなものであると信じています。

画像

このスケボーは出来る限り(電動であることを)主張しないよう、内部構造はもちろんバッテリーも目立たないように外観をデザインしました。

Staryの秘密はすべてが「中身(目に見えない内部)」に隠されていることなのです。

画像

Q2)3.9kgという軽量化が実現できた最大の理由は?

開発当初から、一部のパーツを中空にするなど、部品の重さを抑えようと思っていました。 でもそれでは最大10%程度しか重さの調整ができません。

画像

そこで僕はバッテリーとスケボーを一体化することを思いつきました。そうすることで、バッテリーを隠すためのケースもリモコン用のケースも必要なくなります。

画像

さらに、メカ一体型のウィールを開発したことで、ケースやサポート部品などのパーツもいらなくなりました。 加えて、軽量のグラスファイバー素材を大量に使用しています。

画像

Q3)効率の良い駆動装置やブレーキが開発できた理由は?

ブラシレスモーターは高速運転を可能にする効率の良い電動機ですが、低速時での性能はゴクゴク普通です。人が乗った状態で坂を登れるようにするには、電動機の高速運転をねじれ力に変わらないと実現できない。

画像

そこで、ギアを使うのが一番いい解決方法だと思いました。スケボーの車輪のような、小さな空間の中で、可能な限りの最大の減速比を実現するために、遊星歯車機構(planetary gear mechanism)を採用しました。

画像

【参考】

Q4)今の時代ならスマートフォンなどとの連動を意識しますが、単体のリモコンを開発した意図はありますか?また、リモコンは何に最もこだわって開発しましたか?

実は当初、iPhoneアプリのプロトタイプを開発しました。 僕がそのアプリを使いならが道路を走行している時、突然電話がかかってきたのです。そして、アプリの開発をキャンセルしました…。

私はこのStaryスケボーを、ただの玩具ではなく、リアルな移動用ツールとして使ってほしいのです。

画像

(RAKUNEW注:電話がかかってきただけで制御不能になったらキケンなので、単体制御可能な専用リモコンを用意した、ということが言いたいのだと思います。)

Q5)時速32kmが可能な最大体重は何キロぐらいですか?

時速32kmって速いでしょう!ちなみに、Staryの耐荷重は200kgですが、90kgを超えたら、最高速スビードに影響が出始めます。

画像

Q6)バッテリーが切れた時でも通常の利用(人力走行)は可能ですか?

もちろん!ウィールの内部は永久磁力を利用するブラシレスモーターです。物理的な接触や連動もありません。通電していない時は普通のスケボーのように使用可能です。

画像

Q7)日本では法律の関係で一般公道で電動スケートボードが利用できません。そうした日本の状況に対して何か意見はありますか?

日本の法律を遵守するために、Staryの構造を調整する必要があったら、僕らは全力で改善するつもりです。 だって、日本はコナンの故郷でしょう!

画像

僕たちはこのスケボーの良さを多くの人たちに伝えたいだけなんです。 初心者でもほんの数分でこの電動スケボーが使えるようになるんですよ。 ほら、STARYに乗ってコンビニにお弁当を買いに行く場面を想像するだけでもワクワクしませんか!

画像


忙しいところインタビューに応じてくださりありがとうございました、Rexさん!コナン絡みのツッコミ、ぐさっときますね。

画像

Rexさんがおっしゃるように、日本の一般公道や公共の場所で電動スケボーが使えるようになったらいいですよね。法改正に必要なルール作りやマナー教育により、誰でも自由に街中で電動スケボーを楽しめる、そんな日本の未来を夢見つつ、Stary開発元へのインタビューを終わりたいと思います。

(注)クラウドファンディングサービス「Kickstarter」での期間限定価格になります。RAKUNEWでは各種税や送料、通関手数料を含む安心サポート料が追加されますがそれでも税込10万円を切っています。

この商品はクラウドファンディング商品です
クラウドファンディング商品について詳しく知りたい場合はこちらをお読みください。募金の状況により、ご紹介している商品の価格、仕様、オプション、バリエーション等が変更になることがありますので予めご了承ください。

【参考】RAKUNEW取り扱いの代表的な電動スケートボード

58いいね!