BA・ダイナミックハイブリッドイヤホン「Xiaomi Hybrid IEM」販売開始

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中国版アップルと言われる中国のスマホメーカー「小米科技(Xiaomi・“シャオミ”と発音します)」ブランドのイヤホン新製品がまたもや登場です。

2014年発売の「Xiaomi ピストン 2 イヤホン」2015年発売の「Xiaomi ピストン 3.0 イヤホン」に続く第3弾は「Xiaomi Hybrid IEM」(海の向こうではピストン 4とも言われているようです)。

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Xiaomi Hybrid とは

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Xiaomiブランドで初めてとなる、片耳にBA(バランスド・アーマチュア型)とダイナミックを2基搭載したデュアルドライバーイヤホン。そこからハイブリッドの名前が付いているようです。ちなみに、過去に発売されたピストン 2とピストン 3は片耳にダイナミックドライバー1基搭載しています。

BAとダイナミックの違いについてはRAKUNEWの親戚であるe☆イヤホンで詳しく解説されていますので、そちらから引用させていただきます。

【参考】ドライバの違い(e☆イヤホン初心者ガイド) http://gigaplus.makeshop.jp/gcom1420/earguide/p-driver.html

  • ダイナミック型

一般的に広く普及しているダイナミック型ドライバ。電気信号を受けたコイル(ボイスコイル)が、ダイアフラム(振動板)を前後に振動させ、音を創りだします。内蔵しているスピーカー(ドライバ)は基本的に片耳に一つずつ(両耳合わせてスピーカー二つ)。低価格帯のイヤホンの殆どがダイナミック型のドライバを搭載しており、iPodなどのプレイヤーに最初から付属しているイヤホンもダイナミック型のもの。 低音の再現力が得意で、ハイパワーなのが特徴。

  • バランスド・アーマチュア型(BA型)

補聴器のユニットをオーディオ向けに改良したバランスド・アーマチュア型(BA型)ドライバ。ダイアフラム(振動板)を小さなピンで振動させる構造で、音を創りだします。ダイナミック型に比べ、より高い出力が得られ、価格が2~3万円を超えるハイクラスのイヤホンの殆どがバランスド・アーマチュア型のドライバを搭載。ドライバが小型なので、ハイクラスのなかにはデュアルドライバ(片耳にスピーカーが2機)搭載のイヤホンや、 トリプルドライバ(片耳にスピーカーが3機)搭載のイヤホンも。省電力・軽量設計で、中~高域の再現力が高く、振動レスポンスが精細なので、より細かい原音忠実な再生が可能。

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今回ご紹介しているXiaomi Hybridは、片耳にダイナミックとBAを1基ずつ搭載しており、BAドライバーは高域と中域を、ダイナミックドライバーが低域を担当することで、高音から低音までクリアでダイナミックなサウンドを再生します。

上の図にあるように、耳に近いダクト内部にBAドライバーが、ケーブルに近いハウジングにダイナミックドライバーが仕込まれているようです。

ミュージシャンであり、サウンドエンジニア、サウンドデザイナー、プロデューサーの顔をお持ち、4度のグラミーを受賞した Luca Bignardi氏がチューニングを担当。プロ水準の音質が楽しめるというのも売りとなっています。

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Xiaomi Hybridの主なスペックは以下の通り。

  • ヘッドフォンタイプ:インイヤー
  • リモコン操作:可能(Android)、一部可能(iOS)
  • カラー:メタリックシルバー
  • ワイヤーコア素材:エナメルカッパーワイヤー
  • スピーカーインピーデンス:32Ω
  • 重さ:14g
  • ケーブル長さ:1.25m
  • ヘッドフォン感度:101dB
  • プラグタイプ:3.5mm ゴールドプレート
  • パワー:5mW
  • 周波数範囲:20-20,000Hz

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必ずしも個性的とは言えない外観ではありますが、ハウジングのメタリックシルバーとブラックのプラパーツの組合せが安っぽさを感じさせません。

ドライバー2基を搭載しながらも14gと軽量。耳に負担がかかるようなことは一切無く、標準で付属するシリコンイヤーピースだけで、耳に優しくフィットします。

イヤーピースはソニー製と互換があります。イコール、コンプライのソニー互換製品も使えますので、好みでイヤーピースを取り替えるのも良いでしょう。

リモコンにはスイッチが3つ。音量「上」「下」の間に「再生/停止」。これまでのピストンシリーズ同様、スマホコントロールの為に4極プラグが採用されています。Androidでは問題ありませんが、これまたこれまでのピストン同様、iPhone(iOS機器)では音量調整のボタンは使えません。

音質についての編集Mの個人的な感想

編集Mは音楽もオーディオ機器も大好きですが、評論家では無いのであくまで個人的な感想をお届けします。

これまでのピストンシリーズと比べてどうかですが、個人的には確実にNo.1です。ピストン2の低域再生で感じた力強さと装着感を含めたピストン3のトータルバランスの良さが合体したような印象です。

ピストン2は低音が強調されるきらいがあり、ピストン3は逆に低音がおとなしすぎるイメージがありましたが、ハイブリッドでは見事に2機種で感じたメリットデメリットのバランスが解消されています。

音楽のジャンルを問わず、シャキッとクリアなHigh、存在感のあるMiddle、ぼやけず芯のあるLowがバランス良く出力されていると感じます。うまく言えないのですが、音楽をしっかりと聴かせてくれるという印象です。

ハウジング表面に「HD Audio」とプリントされていますが、この性能ならハイレゾソースもしっかりと鳴らすことができるのではないでしょうか。

ちなみに、自分はBAドライバー、ダイナミック、それぞれ1基ずつ搭載したイヤホンを複数所有しています。価格帯は1万円〜3万円前後ですが、それらと比較しても全く遜色ありません。遜色ないどころか、むしろXiaomiの方が音が良いと感じます。

先述のサウンドエンジニア、サウンドデザイナー、プロデューサーの顔を持つLuca Bignardi氏がチューニングを担当しており、昨今はやりの低域が強調されたEDMなどにマッチする味付けがされていることも音が良いと感じる要因かもしれません。

参考までに、BAとダイナミックを組み合わせたデュアルドライバー採用製品としてソニー「XBA-H」「XBA-A」シリーズがありますが、最も安いモデルでも15,000円前後の値付けがされていたという点も強調しておきます。

余談ですが、「マツコの知らない世界」に2回も出演しているe☆イヤホン広報のたっくんに本機を試してもらいましたが、「これはヤバイ…」と言ってました。100本のヘッドホンを持つ男がヤバイと言うのですから間違いないですね。

パッケージについて

Xiaomi Hyblid IEMのパッケージはシンプルな白地の紙製。ハウジングの側面とリモコンが顔のような表情を作り出しています。

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中身はヘッドホン本体、イヤーピース、取説のみ。ピストン2/3のような収納ケースは付属しません。

以前、Xiaomi製品はニセモノが多いことが話題になりましたが、イヤホンのケーブルにはXiaomi社自らがホンモノであることを証明するQRコードが付いています。QRコードが認識できるスマートフォンなどで撮影すると自動的にXiaomiのサイトに飛び正規品であることを示す画面が表示されます。

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ちなみに、RAKUNEWで取り扱いのXiaomi製品は全てホンモノですのでご安心ください。

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