スマホで撮った写真をその場でプリントできるインスタントカメラケース「Prynt」

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サクラの開花も間もなくですね。来週、新年度、新学期を迎える皆さんも多いと思います。ということで、今回は新たな門出のお祝いにもオススメな商品「Prynt」をご紹介します。

Pryntとは

Pryntはその発音通り、インスタント写真をプリントするガジェットなのですが、ユニークなのはそのコンセプト。プリンターでは無く、スマホ用のカメラケースという位置づけです。下の画像のように、スマホとドッキングして使用します。

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インスタントカメラなので、ポラロイドカメラやチェキのように、インクが必要無く、専用の用紙だけで写真がプリント出来ます。接続もスマホに直接なので、細かい設定も必要が無く、使い方は驚くほど簡単です。

さらに、Pryntがユニークなのは、プリントした写真をスマホ専用アプリで映すと、拡張現実(AR)による映像の再生が可能になること。これについては、今ひとつピンと来ない人も多いかもしれませんので、詳細は後半で。

まずは、下のコンセプト動画を見てからレビューを読み進めていただければと思います。英語が聞き取れなくても、動画を見ればPryntがどんな製品化おわかりいただけると思いますよ。

Print開発経緯

さて、Pryntは米国最大のクラウドファンディングサービス「Kickstarter」で2015年1月にプロジェクトがスタートしました。

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同年3月、目標額の50000ドルを大きく上回る1,576,011ドル(約1億7600万円)、出資者合計9,023名を集め、プロジェクトは成功。

その後、製品化が進められ、同年12月にKickstarter出資者に商品が出荷され、ほどなく一般販売が開始されています。

以後、実物を元にご説明します。

商品構成

パッケージは少々派手目。Pryntは本体の他に、専用のスマホアダプターが必要です。本体とスマホアダプターは別パッケージになっています。

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Pryntケース本体には、グリップ、シャッター、ストラップホールも用意されており、プリンターというよりはカメラに近い印象。

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主な構造は以下の画像の通り。

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本体サイズは、横13.98 x縦8.7 x 奥行き(アダプター込み)3.8cmで、重さはアダプター込みで277.5g。

バッテリー内蔵なのでスマートフォンからの電源供給は不要です。1回の充電で20枚の写真をプリント可能。充電は付属のmicroUSBケーブルを使用。フル充電にかかる時間は90分です。

対応しているスマホはかなり限定的。2016年3月現在、

  • iPhone 6/6s
  • iPhone 5/5s/5c
  • Galaxy S4
  • Galaxy S5

のみとなっており、それぞれ専用のアダプターが用意されています。ちなみに、先日発表されたiPhone SEはiPhone 5と筐体が共通なので対応すると思われますが、メーカー正式発表は今現在ありません。

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本体パッケージには予め専用のZINKプリント用紙が10枚同梱されています。サイズが2x3(実寸は45x72mm)。解像度は313x399 dpi(620x1120 pix)。ちなみに、ZINKは、ゼロ・インクの略で、インクを使わない印刷方式のこと。

本体のカラバリはホワイトとブラックの2色で、スマホアダプターも同色のものが用意されています。米国のオフィシャルサイトからはアダプターをオプションで購入可能ですが、16/3現在RAKUNEWではお取り扱いしていません。

セットアップと基本的な使い方

  • お使いのスマホに対応した専用アダプターをPrynt本体に取り付けます。初めて使う前に本体のバッテリーは充電しておきましょう。

  • Prynt本体にプリント用紙をセットします。用紙はZINKの印字がある方を下にします。

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ここまでは下準備。あとは、

  • グリップ端を押し込むとアダプターが浮き上がるので、iPhoneやAndroidに(を)ケースを装着します。

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下の画像でiPhone 6sセット後の収まり具合をご確認ください。なお、初回のみアプリのカメラ・マイク・位置情報へのアクセスを許可する必要があります。

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  • シャッターボタンを1回押してシャッター横のLEDが青くなっていれば準備OK。スマホ専用アプリから撮影&プリント。なお、シャッターはケースのものでも、アプリ画面の赤丸ボタンのタップでもOK。

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と、このようにとにかく簡単です。ちなみに、メーカーもプリントアウト時の動画を公開しています。

動画はプリントボタンを押す動作を省いてますが、実際にプリントされる時間は1枚約50秒です。個人的には全然許容範囲でした。

巷にはワイヤレス対応のモバイルプリンターが市販されていますが、通信がBluetoothになるため、ペアリングが必要なこと、また通信速度の関係からプリントの時間がネックになりそうです。

Pryntはスマホに直接接続できるので、ペアリングなどの設定が一切必要ありませんし、データの転送も速くその分プリント時間も短くなっています。

オフィシャルサイトでも日本語で基本的な使い方を解説しており、動画も公開されていますのでそちらも参考にしてください。

青いスマートシートについて
オフィシャルサイトに記載があるように、ペーパーパックに含まれている、青いスマートシートは、キャリブレーションとヘッドをクリーニングする役割があるそうです。プリントの質を維持する為に、10枚のペーパーを消費する前に、青いスマートシートを使用することを勧めています。キャリブレーションはスマートシートのバーコード記載面を下にし、通常通り写真をプリントすればOKとのこと。

アプリを使った加工・編集

Pryntはインスタントカメラなので撮って即プリントが基本的な使い方になりますが、撮影した画像をスマホアプリで加工することもできます。

アプリでは、画質調整や補正は言うまでもなく、効果、フレーム、ステッカー、テキストなどの追加が可能。もちろん、編集後の画像をPryntでプリントできます。

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アプリはPryntを接続しなくても使えます。当然、撮影も可能。その場でプリントする必要が無いのであれば、アプリでじっくり加工編集してからプリントすると良いと思います。

写真品質について

良くも悪くもインスタントカメラ。過度な期待は禁物です。むしろインスタントならではの質感を楽しみましょう。

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先述のPryntアプリでは様々な効果を追加できるので、こだわりの1枚に仕上げてみてはいかがでしょうか。

拡張現実(AR)機能

Pryntでプリントした写真をスマホアプリで映すと、アプリ内で拡張現実(AR)による映像の再生が可能です。

実はPryntアプリではシャッターを切った後、約5秒動画を記録しています。iPhone 6sシリーズから採用されているLive Photoに似た機能です。

画像をプリント後、Pryntアプリでスキャンすると撮影時に記録された動画がリアルタイムでスマホの画面内の写真上で再生されます。

ピンと来ないという方は下の動画をご覧ください。

動画を見ると、改めて撮影時の場の雰囲気や盛り上がりなどが甦ってきますよね。

写真をプレゼントすることで、秘密のメッセージを動画で伝えることもできますね。

ちなみに、Pryntアプリが動作可能なスマホなら機種を問わず、Pryntで出力した写真のAR機能を楽しむことができます。1枚の写真を複数のスマホでスキャンすれば盛り上がることうけあいです。

なお、画像とセットで記録された動画はアプリの「My Prynts」で当該画像をタップし続けることで確認できます。さらに、再プリントも可能です。

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互換のあるプリント用紙について

Pryntでは純正のプリント用紙として、50枚パックをオプションで販売しており、RAKUNEWでも取り扱っています。しかしながら、現地送料や各種手数料の関係でプリント用紙だけご注文いただく場合にかなり高額になってしまいます。

ということで、RAKUNEWスタッフが市販のポラロイドブランドのZINKペーパー(30枚入り)、LGブランドのフォトペーパー(30枚入り)、LGフォトペーパーシールタイプ(30枚入り)などを実際に試してみました。

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大きな声では言えませんが、いずれも特に問題無くプリントできました。ただ、微妙に仕上がりが異なります。青いスマートシートも各社で異なっているので、独自のキャリブレーションが設定されているようです。

ちなみに、他社のプリント用紙に対して、メーカーは公式に対応をうたっておりませんので、ご利用の際に用紙ならびに本体に何らかの影響や不具合が生じても、RAKUNEWでは一切保証できませんのでその点はどうかご承知おきください。

iPhone 6s Plus/6 Plusで使いたい場合

もうひとつおまけの検証。市販のLightning延長ケーブルを使えば、iPhone 6s Plus/6 Plusのような、アダプターが用意されていない機種でも使えるのではないかと思い、実際に購入して試してみました。

1)某社製850円程度の延長ケーブル

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結論から言うと使えませんでした。スマホがPryntが認識できているかどうかはアプリのメニュー画面で確認できるのですが、接続しているPryntケースは無いと表示されます。ちなみに、充電用との記載がありますが、パソコンとの同期は可能でした。

2)Cable Jive製のLightning Xtender Cable

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結論から言うと使えました。編集M所有のiPhone 6 PlusとiPad Airで使えることは確認しました。アプリのメニュー画面で確認できます。実売で約3,500円とかなり高額なのですが、Bluetoothスピーカーや楽器関連の様々な周辺機器で使えたと報告があったケーブルだけあります。

ということで、Lightning Xtender CableならPryntアプリが動くLightning対応のiOSデバイスでPryntが使えることになりますが、iPhone 6 PlusとiPad Air以外の他のデバイスでは検証しておりませんのでご了承ください。

当然のことながら、Lightning延長ケーブルの使用に関して、メーカーは公式に対応をうたっておりませんし、今使えているケーブルもMFIの関係で今後は使えなくなる可能性もあります。

こちらでご紹介した使用方法をお客様が実践され、結果、何らかの影響や不具合が生じても、RAKUNEWでは一切保証できませんのでその点はくれぐれもご了承ください。

まとめ

スマホが数秒でインスタントカメラに変身。設定いらずで、撮影からプリントまで、華麗な使いこなしが可能なPrynt。RAKUNEWでご購入いただいている方の女性の比率が高いのもうなずけます。

このご時世、スマホで撮った写真を共有する手段はたくさんありますが、いざプリントしようとなると何かと敷居が高かったりしませんか。自宅のプリンターを使うにしても、店頭のプリントサービスを使うにしても、面倒くさいと感じる人も多いと思います。

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Pryntはその場でプリント出来るので手軽に思い出が共有できます。用紙も小さいので、手帳や日記へのスクラップも簡単です。多少はかさばりますが、見た目より全然軽いので十分常用できると思います。

ここぞという時に自撮り写真を渡して自己アピールするなんてことにも使えますね。精度は別にして、見た目の記録が必要になる業務などにも使えるのではないでしょうか。

簡単で手軽に、そして素早く写真をプリント出来るのがPryntの最大の魅力。実際、最近のRAKUNEWの隠れたヒット商品にもなっています。

RAKUNEWをiPhoneアプリで利用いただいている皆様、とりわけ女性の皆様にオススメしたい優れたモバイルアクセサリーです。

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