スナップショットに最高のiPhoneケース「SNAP! PRO」

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日本でiPhone 3Gが発売されたのが2008年7月。その7年後の2015年に発売された現行のiPhone 6sシリーズはカメラ機能が大幅に向上し、メインカメラの画素数が1200万画素となり、最大30fpsの4K動画撮影にも対応しました。

実際、iPhoneだけで作品を撮るプロカメラマンやクリエーターも多いと聞きますし、iPhoneの高性能化のおかげでアマチュアでも質の高い写真撮影が可能になり、SNSで写真を共有することも日常的になりました。

それほどまでに進化したiPhoneのカメラ機能ですが、カメラ専用機に備わっている物理的なシャッターやグリップが無いため、撮影が安定せず手ぶれを起こしてしまったり、iPhoneを落としそうになったりすることがありませんか?

そんなiPhoneの最新機種である6/6sのカメラ機能を最大限引き出し、安定した写真撮影を可能にしながら、なおかつiPhone本体をしっかりと保護してくれる夢のようなケースが日本に初上陸します。

その名も「SNAP! PRO」。デジタルカメラライクなシャッターボタンやグリップが一体化したiPhone 6/6s専用ケースです。

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SNAP!PROを使うとiPhone 6/6s単体で安定したスナップ撮影が可能になるのはもちろん、交換式レンズや交換式グリップにより、iPhone 6/6sだけでクオリティの高い、表現力あふれるプロ並みのスナップショットが撮影できます。

今回、編集Mが実際に「SNAP!PRO」を試用しましたので、作例を交えつつ、その機能をご紹介します。

SNAP! PROの特徴

SNAP! PROは2015年9月にスタートしたクラウドファンディング「Kickstarter」のプロジェクトで初お目見えし、最終的に約500万円(500名弱)の出資を得る事に成功。プロジェクト終了後に一般販売が行われました。

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ちなみに、SNAP! PROは2014年9月に同じクラウドファンディング「Kickstarter」のプロジェクトで最終的に約1200万円(約1500名)の出資を得る事に成功したiPhone 6専用のケースキット「SNAP! 6」の発展的後継でもあります。SNAP! 6はRAKUNEWでも取り扱いがありましたが、PROバージョンの登場によりその役目を終え、生産も完了しています。

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SNAP! PROの主な特徴は以下の通り。

  • 物理シャッターボタン
  • 交換可能なレンズ
  • 交換可能な使いやすいエルゴノミック・グリップ
  • 衝撃から守る高いプロテクション性能
  • 三脚マウントに固定可能(標準1/4インチネジ)
  • 高い安定性 - サムレストが付属
  • 機能的なストラップホール
  • ファッショナブルなデザイン

二重構造のバンパーケースによる驚異的なプロテクション性能、TPOに合わせて使い分けられる交換式グリップとサムレスト、ストラップの組合せが実現する安定・安心撮影。それらがバラエティ豊かなレンズラインナップによる表現力を下支えしてくれるという訳です。

加えて、見た目もよく、機能的なデザインが、iPhoneという洗練されたプロダクトにマッチしているのがSNAP! PROなのです。

パッケージの違い

SNAP! PROのパッケージは内容物の違いで3種類用意されています。

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付属レンズはワイドアングル + マクロ用レンズ1種のみながら交換用ウッドグリップやオリジナルレザーストラップが同梱された「Premium」、レンズフルラインナップを含む全部入りの「All-In-One」、標準付属品のエルゴグリップとリストストラップ、ワイドアングル + マクロ用レンズ付きの最もシンプルな基本セット「Advanced」の3種類。

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カラーはブラックとホワイトの2種。ケースだけで無く、グリップやストラップもカラーが異なります。

Advancedパッケージ

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  • SNAP! PRO ケース x 1
  • スリム・グリップ x 1
  • エルゴノミック・グリップ x 1
  • サムレスト x 1
  • ドライバー x 1
  • ネジ x 4
  • リストストラップ x 1
  • ワイドアングル + マクロ用レンズ x 1
  • レンズバック x 1
Premiumパッケージ

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  • SNAP! PRO ケース x 1
  • スリム・グリップ x 1
  • エルゴノミック・グリップ x 1
  • ウッド・グリップ x 1(ブラックの場合:ウォールナットウッド・グリップ 、ホワイトの場合:メープルウッド・グリップ)
  • サムレスト x 1
  • ドライバー x 1
  • ネジ x 4
  • レザーストラップ x 1(ブラックの場合:ブラックレザーストラップ 、ホワイトの場合:オリジナルレザーストラップ)
  • リストストラップ x 1
  • ワイドアングル + マクロ用レンズ x 1
  • レンズバック x 1
All-in-oneパッケージ

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  • SNAP! PRO ケース x 1
  • スリム・グリップ x 1
  • エルゴノミック・グリップ x 1
  • ウッド・グリップ x 1(ブラックの場合:ウォールナットウッド・グリップ 、ホワイトの場合:メープルウッド・グリップ)
  • サムレスト x 1
  • ドライバー x 1
  • ネジ x 4
  • レザーストラップ x 1 (ブラックの場合:ブラックレザーストラップ 、ホワイトの場合:オリジナルレザーストラップ)
  • リストストラップ x 1
  • ワイドアングル + マクロ用レンズ x 1
  • フィッシュアイ(魚眼) + マクロ用レンズ x 1
  • 3倍望遠レンズ x 1
  • CPL(偏光サーキュラーフィルター)レンズ x 1
  • ウルトラワイド + マクロ用レンズ x 1
  • フルフレームフィッシュアイ(魚眼)レンズ x 1
  • レンズバック x 6

パッケージの違いを表にまとめてみました。

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レンズを一式揃えたい場合はコスパに優れたAll-in-Oneパッケージ一択。用途に応じて必要なレンズだけを追加購入したい場合は、PremiumパッケージまたはAdvancedパッケージがオススメ。お試しでSNAP! PROの実力を判断したいならAdvancedでしょうか。ちなみに、単品売りの無い「フルフレームフィッシュアイ(魚眼)レンズ」が入手可能なのはAll-in-Oneのみとなります。

使ってみた

パッケージ

今回、All-in-Oneパッケージのサンプルを試用できましたのでそちらを元に商品をご紹介します。

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All-in-OneパッケージはPremiumパッケージにレンズオプション5個が同梱されたボックスで提供されます。

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こちらがPremiumパッケージの中身。ケース本体の下にレンズバッグとリストストラップが収納されています。

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レンズのパッケージの中身はレンズとレンズカバー(2種類)、レンズバッグの3点。

ケースの装着

iPhone 6/6s本体の左をケースに滑らせ、iPhone本体右を上から押し込む感じで取り付けます。樹脂の厚みもそこそこあるので、取付にはちょっと力が必要です。女性なら男性にお手伝いしてもらう方が良いかも。

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ケース自体、想像以上に堅牢な作りで、安心できます。二重構造のバンパーケースなのですが、特に隅の作りが強固。

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また、ケース装着時は液晶画面がバンパーよりも下になるため、液晶面を下にして置いた場合でも、デスクトップの天板と液晶面の間には隙間が確保されます。

落ちる場所に硬く鋭利な突起などが無ければという前提にはなりますが、落下事故の際の衝撃もかなりの確率で吸収してくれそうなケースです。

撮影

iPhone単体で写真を撮影する場合は任意のカメラアプリを起動して、アプリ画面内のシャッターボタンまたは側面の音量ボタンを押します。一方でSNAP!PROのシャッターはiPhoneの音量ボタンとは異なる対角線上に設けられています。

外からは一切確認できないのですが、SNAP!PROのシャッタースイッチとケース装着時の音量(マイナス)ボタンはケース内部で一体化しているようで、SNAP!PROのシャッタースイッチを押すと、てこの原理で音量(マイナス)ボタンが押される仕組み。実に良くできています。

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ちなみに、ケース装着時、音量(マイナス)ボタンとはカメラアプリを使っていない時は当然音量(マイナス)ボタンとして機能します。

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サムレストを装着すると、安定してシャッターが自然に押せるだけで無く、親指が画面に触れることが無くなるため、誤動作を防ぐ事もできます。

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また、製品と同名の「SNAP! PRO」アプリが無料で利用可能です。アイコンを多用したフレンドリーUIを採用。タッチ操作で直感的に使えて便利。シャッタースピード、ISO感度、露光量、ホワイトバランス、フィルター、フレーム、コラージュ、タイマー、水平調整、画質設定、画像サイズ、ジオタグ、手ぶれ補正設定といった多彩な設定がタッチ操作で可能な他、プリセットのフィルター、切り抜き、画像回転ツールで簡単に写真の加工ができます。

今回、作例として掲載した写真は全てSNAP!PROアプリでわざとコピーライト付きで撮影しています。

グリップの交換

SNAP! PROのグリップはケース内側の2つのネジで固定されています。交換する場合は、付属のドライバーでネジを外し、好みのグリップを取り付けます。

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全てのパッケージに同梱されるエルゴノミック・グリップはケースと同等の樹脂製で三脚穴が用意されています。

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木製のウッド・グリップは、ナチュラルな質感が手に馴染みますが三脚穴はありません。

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ウッド・グリップ装着時に三脚を使用したい場合は、別売のShoulderpod S1と組み合わせると便利です。iPhneの中心に装着できるのでバランスが良く三脚との相性も抜群ですよ。

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レンズの取付・交換

SNAP! PROのレンズ交換はグリップの交換よりも簡単。ケースのレンズ開口部にレンズをはめ、右に回せばOK。マクロ用レンズ付きはレンズが2段重ねなので必要に応じて1段目のレンズを外して使用します。

なお、ケースそのものは堅牢ですが、落下した際のレンズの保護性能までは保証されていないようですので、レンズ装着時は付属のストラップを活用するなどして、落下事故などのリスクをできるだけ回避したいところです。

レンズの特性

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ここからはSNAP! PROオプションレンズの特徴を作例を交えてご紹介します。

作例画像の左側がiPhone標準カメラで右がオプションレンズです。レンズの説明についてはWikipediaを参考にしました。

場所はRAKUNEWオフィスから歩いて行ける神田明神と3331 Arts Chiyoda。撮影場所は固定しレンズを取り替えながら撮影しました。

ワイドアングル + マクロ用レンズ

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全パッケージに標準で付属するレンズ。同じ距離で標準のiPhoneレンズよりも広い構図を収める事ができます。若干の歪みを伴いますが、個人的には気にならないレベル。

  • 倍率:ワイド 0.68X / マクロ 1.5X
  • 最短焦点距離:ワイド - 22mm / マクロ - 14mm
  • レンズ構成(枚/群):2/2
  • レンズ筐体:高品質アルミニウム
  • 寸法:ワイド - 22mm(Φ) x 12mm(Φ) x 13.7mm(H) / マクロ - 18.5mm(Φ) x 12mm(Φ) x 8.7mm(H)
  • 重量:7.5g(マクロ : 3.5g)

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ウルトラワイド + マクロ用レンズ

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標準のワイドよりもさらに広い構図を収める事ができます。ワイドよりもさらに歪みを伴いますが、個人的には許容範囲。引きが取れない場所での撮影に威力を発揮してくれそうです。

  • 倍率:ウルトラワイド 0.39X / マクロ 6X
  • 最短焦点距離:ウルトラワイド - 40mm / マクロ - 15mm
  • レンズ構成(枚/群):3/3
  • レンズ筐体:高品質アルミニウム
  • 寸法:30mm(Φ) x 14mm(H)
  • 重量:16.8g

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フィッシュアイ(魚眼) + マクロ用レンズ

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画面の中心からの距離と角度が比例する等距離射影方式を採用した魚眼レンズ。被写体が円形になるのが特徴的。

  • 倍率:フィッシュアイ 0.31X / マクロ 5X
  • 最短焦点距離:フィッシュアイ - 40mm / マクロ - 18mm
  • レンズ構成(枚/群):3/3
  • レンズ筐体:高品質アルミニウム
  • 寸法:25mm(Φ) x 13.6mm(H)
  • 重量:12g

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フルフレームフィッシュアイ(魚眼)レンズ

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魚眼に近いですが円形にならず、ウルトラワイドよりもさらに広い構図が収められるユニークなレンズ。個人的に一番面白いと感じたレンズがこれ。レンズの見た目も他と違って個性的です。

  • 倍率:0.32X
  • 最短焦点距離:70mm
  • レンズ構成(枚/群):3/3
  • レンズ筐体:高品質アルミニウム
  • 寸法:27.8mm(Φ) x 18.2mm(H)
  • 重量:16g

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フルフレームフィッシュアイ(魚眼)レンズの単品販売について
RAKUNEWではフルフレームフィッシュアイ(魚眼)レンズの単品販売は現状ございません。All-in-oneパッケージのみの付属となります。
3倍望遠レンズ

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いわゆるテレコンレンズ。被写体に近寄れない場合などに有効です。iPhone標準カメラアプリならフリック操作で更に拡大が可能です。

  • 倍率:3X
  • 最短焦点距離:230mm
  • レンズ構成(枚/群):3/2
  • レンズ筐体:高品質アルミニウム
  • 寸法:29mm(Φ) x 19mm(H)
  • 重量:15g

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CPL(偏光サーキュラーフィルター)レンズ

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CPLでは水面やガラスなど光の表面反射を除去する「反射除去」の効果や、青色の空を濃くし、樹葉、山肌、建物などの色彩を鮮やかにする「色彩コントラスト」効果が得られるそうです。色彩を鮮やかに表現する風景撮影に向いているとされています。

  • レンズ構成:ハイグレード工学ガラス / プレミアム偏光フィルム
  • レンズ筐体:高品質アルミニウム
  • 寸法:25mm(Φ) x 8.1mm(H)
  • 重量:4.5g

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天候が今ひとつだったので、作例は効果がほとんど感じられないかもしれませんが、雲のディティールがハッキリ出ている感じがします。

マクロ用レンズ

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先述のようにワイドアングル、ウルトラワイドアングル、フィッシュアイレンズはマクロ用レンズが付属します。後者の2つは形も似ていますが、ネジ切りが異なっているため、ごっちゃになっても組合せを間違える事はありません。さらに上記の通り、仕様はそれぞれ微妙に異なります。

作例は左がiPhone標準、右がマクロレンズ使用。

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iPhoneの標準レンズで小さなモノを撮る場合、ピントが合う距離に限界があります。SNAP!PROのマクロレンズを使うと作例のように至近距離で細部が確認できる写真が撮影できます。

レンズケースについて

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標準で付属するワイドレンズを含む6つのレンズ全てとサムレストを収納できる専用レンズケースも用意されています。

使ってみた感想

手に馴染むエルゴorウッドグリップとサムレストの威力は絶大で片手や縦持ちがとっても楽。シャッターの押し具合もレンズ装着時の見た目はスマートフォンには見えません。さらに、ケースのみで強力な保護性能が手に入る点も見逃せません。

どのパッケージを選択するかによって評価は変わるかもしれませんが、全てのパッケージに標準で付属する「ワイドアングル + マクロ用レンズ」だけでも十分使えます。

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オプションレンズでは、All-In-Oneパッケージでしか入手できない、極端な広角画像が撮れるフルフレームフィッシュアイ(魚眼)レンズがオススメ。奥行きの無い場所でもかなり広範囲を撮影できるので、大勢の集合写真を撮るのに便利です。

長所
  • iPhone本体をしっかり保護しつつ安定した写真が撮れる。
  • 交換レンズでiPhone 6/6sだけで表現力豊かな写真が撮れる。
  • 物理シャッターボタン(Bluetooth不要)により即座に撮影が可能。
  • Bluetooth接続が必要な製品と比較して接続のための消費電力が無い。
短所
  • ケースの厚みもそこそこあり、グリップとレンズもかさばるのでポケット収納が難しい。
どういう人にオススメ
  • 日常的に写真を撮るのが好き
  • 余計なモノはできるだけ持ち歩きたくない。
  • iPhone 6/6sを愛してやまない、5年は使い続けようと思っている。
  • 堅牢で付加価値の高いiPhone 6/6s専用ケースが欲しい。

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