自動追尾で被写体を追跡して撮影する4K対応空撮ドローン「Kudrone」
ドローンを使って空撮する手法の1つとして、動く被写体を追いかけて撮影する”オートフォロー”と言う撮影方法があるのですが、これを実現する技術はたくさんあります。
映画やドラマの中で見かける様なロックオンした被写体を追いかける手法、電波や光を出すビーコンを被写体に持たせそれを追跡する手法、そしてGPSを使った手法などでいずれも実際にテストされています。
大きな機体では画像処理の回路やバッテリーを搭載する余裕がたっぷりありますから、画像認識で”オートフォロー”を実装している機体もありますが、激しい動きなどで被写体がドローンのカメラからフレームアウトしてしまうとそこでアウトですし、ビーコンに至っては気象条件や周囲環境によって光は届かなかったり、電波は周囲の建物や木々で乱反射したり遮られたりして実用的とは言えません。
今回ご紹介する空撮用ドローン「Kudrone」では、GPSを使った”オートフォロー”を搭載しています。
Kudroneは、コントローラーとドローン両方にGPS受信機を搭載します。
被写体が持ったコントローラーの位置情報をドローンへ送り、ドローンの位置情報と比較してコントローラーがある位置へ移動する様にドローンを飛行させることができます。
また、ドローンの位置情報をコントローラーが受け取り、コントローラーの位置まで移動する為に必要な飛行方向と距離をコントローラーがリアルタイムでドローンに送って移動させルことができます。
GPSの電波が受信できる場所であれば、GPSの受信装置だけ追加すればよいので、コスト的にも安くしかも最も実現しやすいのがオートフォロー技術です。
Kudroneに搭載されているGPSはアメリカの他にロシア版とも言われているGLONASS衛星も受信できますので、更に精度の高い位置を検出する事ができ、より細かく被写体を追随して撮影する事ができます。
Kudroneは、SONYの1/3.2インチの3280×2464ピクセルのCMOSセンサーを搭載しており、4K/2.7K/1080p/720pで撮影し最大64GByteのmicroSDカードにダイレクトに動画及び静止画を記録可能。
加速度センサーやジャイロセンサー、地磁気センサーの他に気圧計も搭載しているので、風が吹いても機体を安定させて撮影する能力を持っています。
撮影を目的としているだけあって、バッテリーは標準で2個も付属します。2本のバッテリーで合計16分(バッテリー1本で約8分の飛行が可能です)の撮影をする事ができるます。
1ボタンで360度旋回してパノラマ撮影できる機能がある等、ドローンの機能を活かした様々な撮影モードも搭載しているほか、普通にドローンが撮影した映像をスマートフォンのモニターでライブで確認しつつ手動での操縦もできます。
(KURA BASEの記事本文を許諾を得た上で加筆修正して転載)