空気力学を応用したウイングデザイン水中スクーター「AquaJet H2」

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水中スクーターをご存じですか?

形状としては潜水艦を小さく小さくした様なフォルムをしており、中にはバッテリーとモーターが入っていてスクリューをモーターで回す事で水中を高速で移動する事ができる上に、広範囲をタンクの消費を抑えつつ移動する事ができます。

ダイバーの方がよく利用されているのですが、ホビー向けの商品はコストコやダイブショップにもあるので持っている方もおられるのではないでしょうか。

ただこの水中スクーター、残念な事に操作性と移動スピードにおいて今ひとつなものが多く、それがネックで購入に至ってない方も多いのではないでしょうか?

そこで、見た目だけで何かこれはすごいぞ!!と思わせるフォルムをした空気力学を応用して設計された水中スクーター「AquaJet H2」を今回はご紹介致します。

まず本製品の機動性から紹介させて頂くと、何と最大9km/hで水中航行する事ができ、スピードはこの他に4km/h,6km/hと3段階で調整できる様になっています。

一般に市販されている水中スクーターのホビー向けのもので3km/h前後、ダイバー向けの数十万円するものでも平均5km/hの移動スピードと比べると、本製品の移動スピードがどれくらい速いのかお分かりになると思います。 ※ちなみに人の歩行スピードは少し早足で4.8km/hです

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そして本製品には他の水中スクーターにはない機能として、浮上して航行する事もできる様になっています(最大スピードは3.6km/h)。他のスクーターでもこの操縦方法は実行可能ですが、かなりのテクニックが必要になります。

スクリューは海面から上に出ると水を押し出すというよりは水をかき混ぜる状態になり前に進みません。ですから顔は海面から上、スクリューは海面から下と言う状態で進むのが理想的なのですが、普通の水中スクーターには舵の様なものがなくただ単にスクリューの向きを変えて進む方向を変えていますので、ちょっとでも水中スクーターの先端が海面に向けば水中スクーターは海面へ向かって飛び出てしまいますし、逆に押さえ込んで下を向けると水中へと行くので、その加減に慣れないと操縦が大変なのです。

ですが本製品はそのフォルムを見てもらえばわかる様に、エイやクジラ、イルカの尻尾の様な形をしており、左右に飛び出たフィンによって方向の制御が簡単にできる様になっていますので、顔は海面に出していても水中で安定して進む様になっているのです。

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また操縦法、持ち方にも秘密があります。普通の水中スクーターは両手でハンドルを持ち、水中スクーターにぶら下げる様な形になりますので、ちょうど自分は水の中にいて海面に浮かぶボートの縁に手をかけて泳いで移動する様な状態に近く、力任せに方向を変えてもかなり大回りにしか方向転換する事しかできません。

一方本製品はフィンの部分を腕で抱え込みますので、上昇したければフィンに当たっている腕の肘を下げて腕を引けば船首は上を向いて上昇しますし、下降したければ腕を伸ばして手首を返せば簡単に船首は下を向き、左右の旋回に至っても本体を左右にローリングさせれば飛行機の様に簡単に方向転換する事ができたりと、その機動性は航空機並みに俊敏です。

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また持ち運びも簡単な様に3分割できる上に専用のバックパック付属していますので、自家用車ではなく公共交通機関で海や湖へ行くと言った時でも楽に持ち運べる様になっています。

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