【特集記事】スタッフが振り返る2018年のクラウドファンディング

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2009年4月28日に米国ニューヨークでKickstarterが設立されて以来、クラウドファンディングを利用した様々なプロダクトやテクノロジーのプロジェクトが誕生しました。

直近の数年においてはプロダクトカテゴリのトレンドが移り変わり、幅広いジャンルの製品が注目を集めています。2015年のPebble Timeを超えるプロジェクトは未だ誕生していませんが、多様性を得たプラットフォームは次はどんなものが出てくるのかと日々私たちをワクワクさせてくれます。

2015年はドローンのプロジェクトが注目を集めました。中にはIndiegogoにおけるZANOのように、多くの資金を調達しながら頓挫してしまったプロジェクトもありました。(RAKUNEW経由で支援したバッカ―には全額返金を行っております)

2015年から2016年にかけては、トゥルーワイヤレスイヤホンが多く誕生しました。今では数千円で購入できるこのカテゴリも、当初は僅か数製品を数えるのみ。 その中で初期モデルから先進性を強く持ち、現在もガジェットとしての性能では他を圧倒する『Bragi Dash』は登場時から異彩を放っていました。

2016年から2017年に掛けては、スマートフォン世代に向けたバックパックが多く登場し人気を博しました。 チャージケーブルを取り回せたり、盗難防止機能があったり、完全防水だったりとただのカバンではない考え抜かれた機能とギミックを詰め込んだ製品が次々に誕生しました。

そして、2017年から今年に掛けて注目されたジャンルは「シューズ」と「ファッション」です。通気性と防水性を両立させたニットスニーカー「Vessi」や軽量と速乾性を打ち出した「Tropic」など。 ファッションにおいては多機能トラベルジャケット「BAUBAX」や4つのスタイルを楽しめるドレス「Undress」など、これらもテック世代ならではのアイデアとデザインで熱狂的な支援を受けました。

Ai関連の製品も多く出ましたが、このジャンルにおいてはエンジンを巨大企業が開発していることからスタートアップの製品はあくまで互換性を持たせるに留まりスポットを浴びるようなポジションではありませんでした。 また新たな技術として話題の自動運転や携帯電話の5Gも同様で、テクノロジー分野においてはしばらくベンチャーやスタートアップには参入しづらい時代が続くのではと思われます。

日本のスタートアップも頑張っています。2017年から2018年にかけ、とりわけポータブルオーディオ分野においては日本発の画期的な製品が多く誕生し国内プラットフォームで大きな支援を集めました。これらの動向にも今後要注目です!

最後に、クラウドファンディングは革新的なアイデアを世に問い、投資家ではなく広い世界に支援を募る取り組みです。ですが中には「詐欺」とされるものや実現が不可能であろうものも残念ながらゼロではありません。

私たちはそれらをしっかりと見定め、また私たちを通しプロジェクトを支援した皆様へ正しい情報を常にお届けすることが使命です。 これからも開発者と日本のユーザーの架け橋になれるよう、一同全力で取り組んで参りますので引き続き変わらぬご愛顧を何卒よろしくお願い申し上げます。

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