紫外線レーザーの代わりにスマホを光源にしたSLA3Dプリンタ「OLO」

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元々は液体なのだけれど、混ぜたり光を当てると硬化する樹脂(レジン)と言う素材をご存じでしょうか?

最近では100均ショップでも売られており、アクセサリー製作に使う方も増え、レジンアクセサリーの本などもたくさん売られています。

そんなレジンを使って紫外線レーザーを当てて固めるSLA方式の3Dプリンターの特徴は超精密な造形ができる事と、レーザーを照射した部分以外が固まらないため、無駄に材料を使わない点にあります。

ですがSLA方式はレーザーモジュールを使うので、よく目にするフィラメントを溶かして固めるPLA方式の3Dプリンターに比べると高価になります。

そんな高価なSLA方式のレーザーモジュールの代用として、スマートフォンを使う事で低価格化したのが今回ご紹介する「OLO」です。

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OLOは先にも述べた様にレーザーモジュールの代わりにスマートフォンを使っています。OLOにはプラットフォームしか内蔵しておらず、スマートフォンがレーザーモジュールの代わりをします。つまりスマートフォンが光ってレジンを固めていくわけです。

ではスマートフォンの画面から紫外線って出てるの?と思う人もいるかもしれませんが、実は液晶モニターの画面からも紫外線は出ています。

ただ紫外線のレーザーモジュールと比べるとその強度は遥かに低いのでこのOLOでは特別に弱い紫外線でも固まるレジンを開発して使っています。なのでスマートフォンを光らせるだけでレジンを固める事ができます。

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使い方ですが、スマートフォンに充電ケーブルを差し込みバッテリーが切れないようにします。次にスマートフォンのインストールした専用アプリから造形したいデータを呼び出しておいて、OLOの底板をスマートフォンの上に乗せてレジンを注ぎ込みます。OLOの蓋を被せて造形をスタートさせれば後は造形が終わるのを待つだけ。

初心者でも手軽に使える様に専用のサイトから造形データはダウンロードする事ができますし、スマートフォン用のAutodesk123Dアプリを使い、造形したい物体を3Dスキャンすれば簡単に3Dプリントができます。

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3Dプリントできる造形物の大きさはスマートフォンの画面サイズ(5.8インチが最大)×高さ52mで、

  • X-Y軸解像度は0.042mm(画面の解像度によっても変化します)
  • Z軸解像度は0.036mm(高速造形モードで0.12mm)

になります。

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現在用意されているレジンの色は白、赤、黄、黒、灰、アンバー、透明の7色。

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OLOなら造形サイズは小さいですが、ちょっとしたフィギュアやオブジェやアクセサリーを作るくらいなら十分に使えるスペックですので、SLAプリンタは高価だから手が出ないと思われていた方が入門機として購入するのに良いかもしれません。

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KURA BASEの記事本文を許諾を得た上で加筆修正して転載)

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