草花を植えるだけで5年も発電できる植木鉢「Bioo Lite」

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ここ数年、毎年の様に自然災害が起こっており、つい半月ほど前にも熊本で大きな地震が起きています。災害時、物資や食料の援助も大事ですが、電力だけは電力網が復旧しなければどうしようもありません。

スマートフォン程度なら車で発電して充電すると言う手もありますが、エンジンを回しながらの充電になると今度はガソリンの問題も出てきます。

非常時、別のエネルギーに頼らなくても良い、自家発電システムがあれば、誰にも迷惑をかける事なく、人目を気にするような事もなく、スマートフォン等の充電できますよね。

そうした自家発電できる植木鉢が今回ご紹介する「Bioo Lite」です。

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Bioo Liteの最大の特徴であり謎な部分は「どのように電気を生み出しているのか?」ですが、原理的には燃料電池と同じです。天然ガスを使ったエネファーム発電の様なものや、トヨタの水素を燃料とした燃料電池車「ミライ」も原理は同じです。

電気分解は水に電気を通す事で酸素と水素を分離しましたが、発電はその逆で水素と酸素を化学反応させると電気を生み水を生成します。この「Bioo Lite」でも水素と酸素を化学反応させて電気を作っています。

ではその水素と酸素はどこからやって来るのか?水素スタンドに行って水素を鉢に充填してもらうのか?と言う疑問が生まれますが、実はこの水素は植物も光合成で生成されるのです。高校で生物を選択していれば学習したかと思いますが、植物の光合成の1つの反応である光化学反応(明反応)を思い出して下さい。

明反応 : 水(2H2O) + 光 → 酸素(O2) + 水素(2H2)

光合成において、光エネルギーを水と反応させると酸素と水素が分離されて生成されるのです。つまり、Bioo Liteは葉で行われた光合成で産生された酸素や水素が根を通って土中に放出される事でその酸素や水素を使って電気を作っているのです。

Bioo Liteにおいては光合成が盛んに行われる植物を植えるのが1つのキーになり、それにより生み出される電力も多くなるわけです。

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ではどれくらいの電気を作ってくれるのか。日射量によって変化しますが、最大よく日光が当たった日でスマートフォンを2~3回充電するくらいの電力を作る能力があり、なおかつ出力も最大3A出せる場合もありますからiPadでも十分に充電する事ができます。

しかもこの発電量を5年間も維持できるそうです。災害等が起こって太陽は出ているけれど電力が確保できないと言った様な時はこう言うガジェットが大いに役立ちますよね。

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Bioo Liteで唯一気を付ける事は、水やりを適切に行う事と、電源出力用のUSB電源端子を濡らさない事です。

ちなみに、植物を枯れされたらどうするのか?その時は植え替えをするのですが、サボテンや観葉植物の様な水をあまり必要としない植物ではなく、水をいっぱい吸ってたくさん光合成をしてスクスク育ち水素を出してくれる植物を植える様にすれば良さそうです。

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KURA BASEの記事本文を許諾を得た上で加筆修正して転載)

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