iPhone 6/6sに最適化された極薄軽量バッテリーケース「ThinCharge」のご紹介
北米のクラウドファンディングサービスで17万ドルの資金を集めた、軽量極薄のiPhone 6/6s用バッテリーケース「ThinCharge(シンチャージ)」のレビューをお届けします。
常識を打ち破るサイズ感、容量2,600mAhのバッテリー内蔵とは思えない重量感、シンプルでわかりやすい操作感が見事にマッチしたバッテリーケースの実力をスタッフが診断します。
ThinCharge(シンチャージ)とは
ThinCharge(シンチャージ)は、2015年夏に北米のクラウドファンディングサービス「Indigogo」のプロジェクトとして公開され、同年11月に目標額の3.8倍を超える170000ドルを越える資金調達に成功。2016年3月から出荷が開始され、現在は市販が始まっています。
ThinCharge(シンチャージ)の最大の特徴は小型で軽い本体。2,600mAhのバッテリーを内蔵しながら、インパクトのあるサイズ感を実現しています。
また、内蔵バッテリーがLightningケーブルで充電可能で、同ケーブル経由でのMacやPCとの同期も可能です。
さらに、iPhone 6/6sを優先してに充電した後に、自動的にケースの充電を行うパススルー充電機能も他社製との差別化に一役買っています。
ThinCharge(シンチャージ)のパッケージと本体詳細
パッケージはシックなブラックデザイン。
中身は、ThinCharge(シンチャージ)本体と取説、ケースからのiPhone本体取り外し方法メモのみ。
今回ご紹介するのはブラックモデル。仕上げはマットで手触りもサラッとしてます。
バッテリーケース本体のサイズはメーカー公称値で
- サイズ:幅2.7インチ (68.58mm)、高さ5.6インチ (142.24mm)、厚み0.5インチ (12.7mm)
- 重さ:73 g
となっています。インチをミリ換算すると括弧内の数字ですが、実物で実測してみたところ、143 x 71 x 12 mmと若干大きめでした。
ケースの内部には取説にも記載のあるボタンとLEDライトの説明がプリントされています。
上部コネクタカバー内に充電用のLightning端子があります。Lightning端子上方に固有のシリアルNoが確認できます。
Lightning端子は珍しい片面。この方向でしか挿入できないので両面にする必要が無かったのでしょうね。イヤホン端子、マイク、スピーカー用の開口も用意されています。
左側面は音量の+(プラス)−(マイナス)に相当するボタンが、右側面に電源ボタンが用意されています。
ちなみに、イヤホン端子は余裕があるように見えますが、純正品以外は使えない可能性があります。一部の競合商品のようなイヤホンアダプターは用意されていませんのでご注意ください。今時はBluetoothオーディオが主流なのでそれらとの組合せの方が何かと便利かもしれません。
ThinCharge(シンチャージ)の使用方法
使い方はシンプル。取付方法は以下の通り。
- ケース上部の上蓋を外し
- iPhone本体を上からスライドさせながら挿入
- 上蓋を取付
バッテリーケースでiPhoneを充電する場合は、
- 音量(+)ボタンの3秒長押し
でOKなのですが、音量ボタンを長押しすると当然音量も上がりますので、電源を入り切りしたあとに+−ボタンで音量を再調整しましょう。
一方で、3秒の長押しが必要なことから、バッグやポケット収納時の誤動作も防ぐことができています。
ちなみに、音量アップボタンに相当する(+)ボタンで可能な操作は以下の通り。
- 1秒短押しでバッテリーチェック
- 3秒長押しでバッテリーケースでの充電オン・オフ
- 5秒長押しでアップグレードモード
また、音量ダウンボタンに相当する(−)ボタンにはLEDが内蔵されており、(+)ボタンの1秒押しのバッテリーチェック時にボタンを押した時点でのステータスを確認できます。
- バッテリー残量1〜33%でグリーンが3回点滅
- 同上34〜66%でグリーンが2回点滅
- 同上67〜99%でグリーンが1回点滅
- 100%でグリーン点灯
- 1%以下で赤点滅
- アップグレードモード時にはグリーンと赤が同時に点灯
iPhone本体を取り外す場合は、その方法のメモが同梱されるぐらいですので若干の注意が必要です。
- 上蓋を外し片方の掌でケースをしっかりと持ち
- もう片方の掌でiPhoneの画面を押し上げるようにしてiPhoneをスライド
でいけます。右画像のように両手持ちで両親指で押し上げる方法もあります。
ケース内蔵バッテリーの充電
ThinCharge(シンチャージ)の内蔵バッテリーは上部のLightning端子経由で行います。
- ケース上部のコネクタカバーを外し
- Lightningケーブルを挿します
充電中のステータスは(−)ボタンのLEDで確認します。
なお、ThinCharge(シンチャージ)には、iPhone 6/6sを優先して充電した後に、自動的にケースの充電を行うパススルー充電機能が搭載されています。
充電時間ですが、iPhone本体とケース内蔵バッテリー両方の満充電まで3-6時間かかるとのこと。
競合製品との比較
現行のiPhone 6/6s専用バッテリーケースとThinCharge(シンチャージ)を比較してみましょう。
比較するのは下記3機種。主な仕様は以下の通り。
Apple iPhone 6s Smart Battery Case
発売時そのデザインが話題になった純正ケース。
- サイズ:非公開
- 重さ:約100g(各所で公開されているレビューの参考値)
- バッテリー容量:1877mAh(海外分解サイトの数値)
- 充電端子:Lightning
mophie juice pack air for iPhone 6s/6
iPhone専用バッテリーケースでたくさんの特許を持つmophie社のjuice packシリーズ。
- サイズ:74.2 ×155 ×15.5 mm
- 重量:約99.2g
- バッテリー容量:2,750mAh
- 充電端子:microUSB
Anker ウルトラスリムバッテリーケース iPhone 6/6s用
多数の充電関連機器をラインナップするAnker社製バッテリーケース。
- サイズ:153 x 70 x 13 mm
- 重さ:82g
- バッテリー容量:2850mAh
- 充電端子:microUSB
表にしてみるとこのような感じです。他社製と比較すると、ThinCharge(シンチャージ)の小型で軽量な性能が浮き彫りになります。
こちらはメーカーオフィシャルのApple純正品との比較画像。
Anker社の製品が手元にありますので、実物で比較してみましょう。
他社製は、やはり底上げされた下部の収まりがデザイン的に気になります。
実測値12mmの厚みに関してですが、ThinChargeは画面を下にしてデスクトップに置いた際にiPhoneの液晶面が触れない作りになっています。スタッフはiPhoneに保護ガラスを付けていますが、厚みのおかげでガラスが直接触れることもありません。ちなみに、Anker製はガラス面が直接触れてしまいました。
ThinCharge(シンチャージ)のオススメポイント
上記Anker製を常用してきたこともあり、ThinCharge(シンチャージ)の良さを身にしみて感じました。重さは10g程度の差ですが、縦の長さの10mmの差は大きく、操作性に大きく影響することが分かりました。
他社製は底上げされている分、片手での操作時に親指が届く範囲が短くなりますが、ThinCharge(シンチャージ)は底上げが無いので、圧倒的に片手操作がしやすいです。
バッテリーを内蔵しているようには見えないシンプルでスマートなデザインも大きな魅力です。
iPhone 6/6sはバッテリーの保ちが今ひとつということもあり、丸一日使えるか微妙な時がありますが、ThinCharge(シンチャージ)があれば、バッテリー切れの不安も解消されます。
最後にThinCharge(シンチャージ)をオススメしたいポイントをまとめてみました。
- バッテリーケースに見えないデザイン
- 手に馴染むサラサラフィット
- 操作性をスポイルしないサイズ感と重量
- 使い慣れたLighningケーブル利用可能
- 安心のパススルー充電
とにかく、見た目にこだわる方にオススメです!
余談ですが、市販のICカードポケットなどと組み合わせるとさらに便利に使えますよ。