レトロ感たっぷりな紙製ピンホール・インスタントカメラ「Jollylook」
ピンホールカメラはご存知ですか?
ピンホールとはその名の通り小さな穴の事。箱に小さな針ほどの小さな穴を開け、その穴を通って入って来た光を感光フィルムで受けると写真になるのがピンホールカメラです。
小学生の頃に理科の実験でやってみた事がある方もおられるのではないでしょうか?
そんなピンホールカメラとインスタントカメラのフィルムを組み合わせたカメラが今回ご紹介する「Jollylook」です。
Jollylookの特筆すべき点は、金属パーツ以外は全てリサイクル紙と厚紙で作られており、折りたたむとiPhoneよりも少し大きいサイズになる、持ち運びが容易なカメラであるという事です。
ピンホールカメラですから、設定したり調整したりする部分は驚くほど少なく、オート撮影モードのデジカメと変わらないくらい操作は簡単です。
絞り値(F値は8,11,16,22,32,35,64から選択)をダイヤルを回して設定します。F値は数字が小さくなればなるほど明るい写真になりますが、背景がボヤけ、逆に数値が大きくなればなるほど背景までハッキリと撮影することは可能になりますが、撮影した写真は暗くなります。
F値のさじ加減は経験を積まないと判断できませんし、最初は暗すぎる写真になったり、白飛びした写真になる可能性がありますが、またそれもその時の思い出になっていい味になるかもしれません。
絞り値が設定できれば、次は昔のフィルムカメラで言う所のフィルムの巻き取りです。
インスタントフィルムを使用していますので、フィルムを実際に巻き取る必要はなくファインダーを上げれば撮影準備の完了です。
せり上げたファインダーを覗き込んでアングルを決め、
シャッターボタンを押せばシャッターが開くと共にファインダーが下がって撮影できるのですが、よくもまあリサイクル紙と厚紙でこれだけのギミックを作ったものだと感心します。
レンズ右下のM-Aの切り替えボタンを押す事でシャッターを開きっぱなしにできるので、長時間露光で星空などの被写体が流れる様な写真が撮影できるかもしれません(そメラがシャッターボタンを押している間、動かない様に工夫しなければなりませんが…)。
ハンドルを自ら回せばフィルムが出て来ますので、後は写真が浮き出て来るのを待つばかりです。
フィルムはフジフィルムのチェキ用フィルムを使っていますので入手も容易です。
スマホやデジカメでは撮影できないアナログでレトロな写真を撮影してみたい方にオススメですし、ピンホールカメラの原理もよく理解できますので面白いですよ。
(KURA BASEの記事本文を許諾を得た上で加筆修正して転載)